2016年4月10日(日)

山梨県道219号

山梨県山梨市牧丘町千野々宮

富士山

夜行列車で塩山駅に降り立った登山者たちを乗せて、登山口へと向かう朝一番のバス。その後部座席の窓から朝焼けに染まる富士山が見えた。40年近く前の記憶がまざまざとよみがえる。せっかくの景色を気にもかけず、富士山を背にして口を開けて寝ている後輩の顔までもがくっきりと思い出された。

塩山

あの時バスが走っていたのはこの道ではなかったか。

長く真っ直ぐな上り坂。きつくはないけれどスピードは落として、まわりの景色を楽しみながら登っていく。振り返ると大きな富士山の姿が見えた。

さすがは山梨県。曇り空でも富士山が見える。雲と雪山、白と白で写真には撮りにくいけれど、いい眺めだ。道の両側はピンクの桃畑。上り坂の先には乙ケ妻のしだれ桜が遠目にもはっきりと見える。

改めて地図を見ると、あの時笛吹川上流を目指していたバスが通った道は、雁坂みち(国道140号)だったようだ。確かにこの道では、バスの後ろに見えるのは塩ノ山で、富士山は斜めの方向になる。

とは言え、図らずも忘れかけていた昔のことが思いだされて、ちょっとうれしかった。

※ 余談ですが、当時は雁坂トンネルはまだ無く、雁坂峠を越える車の通れない登山道が国道になっていてビックリしたことを思い出します。