やまんね
山梨県山梨市山根1285
山道を登っていて「やまんね」と書かれた駅名標に出会った。隣駅は「やつぼ」「おちあい」と書かれている。ここに鉄道が通っていたという話は聞かないから、おそらく「やまんね」という名前をアピールするために建てられたものだろう。
ここの住所は「山梨市山根」。矢坪と落合は隣の字(あざ)だ。郵便番号簿で調べると「山根」の読み方は「やまね」になっているけれど、土地の人はおそらく「やまんね」と呼び習わしてきたのだろう。
地元の人以外は通らないと思われる路地に面していて、大きな効果は期待できないのでは?と思ったが、なんの考えもないわたしが偶然見つけるぐらいだから、まんざらでもないのかもしれない。
路地の突き当たりには、おまんじゅうを積み上げたような形の道祖神が祀られていた。前回の柳沢峠行きでも出会った、山道を登っていてちょっとひと息いれたいなという頃合いにうまい具合に現れて、写真撮影を口実に休ませてくれる優しい神様だ。
神様が「やまんねを見においで」と誘ってくれたのかと思ったが、丸石の道祖神は照れ隠しに仏頂面をしているように見えた。