勝沼堰堤 祇園の滝
山梨県甲州市勝沼町勝沼3474付近
「祇園の滝」という名に惹かれて訪ねたのだが、自然の滝ではなく大正時代に築かれた人工の堰堤の一部だ。自然の産物なら、周囲はもっと険しい峡谷の風景になるだろう。
勝沼堰堤は、日本で最初にコンクリートを使用して築造された芦安砂防堰堤に先駈けて基礎の一部にコンクリートが利用されており、近代砂防技術の記念碑的な存在だ。平成9年に砂防施設としては全国で初めて国の登録有形文化財に登録された。自然の地形と人工の施設を有効に融合させた美しい景観を見せている。
というのは、帰ってきてから仕入れた情報。現地では滝にばかり気をとられて全体を見損なってしまった。
難しい話はともかく、豪快に落ちる滝と深い碧の淵が織りなす景色は一見の価値がある。親水エリアに設けられた展望デッキから間近に眺めれば、マイナスイオンを含んだ涼風を浴びて今日一日の疲れが吹き飛ぶようだ。