歩行者専用
交通標識
前から気になっていたのだけれど、ギリギリの所で止まっていた。それがなぜか急にレベルを超えて頭から離れなくなってしまった。
「歩行者専用」標識にデザインされた親子らしき人影が、どうしても人間に見えないのだ。
成人男性らしき人は異様に頭が小さくて十頭身以上に見えるのに、全体の2/3が胴という胴長短足スタイル。しかも、グニャグニャした軟体動物のような手足が気持ち悪い。耳なのか帽子のつばなのか判然としない顔の横の突起もおかしいし、上着の裾と思われる腰のあたりのでっぱりも不自然だ。
「自転車及び歩行者専用」標識の直線的でシルエットのはっきりしたデザインと比べると、その差は歴然としている。
連れている子どもの頭に付いているのは二本のアンテナだろう。おそらくこれは、変装に失敗したエイリアンの二人組に違いない。こんな二人組が地球に潜入して、どこかでわれわれを観察しているかと思うとゾッとする。
ところでこの二つの標識、どちらも多摩湖自転車道で採集したものだが、微妙にニュアンスが違っているのも気になる。