除毛橋
東京都西多摩郡檜原村藤原4791の先
「除毛」と書いて「よけ」と読む。地図には表記がないがこの辺りの小字だろう。こんな山奥でエステ(じょもう)の必要はないだろうから当て字だと思われるが、そもそも「よけ」にどんな意味があるかはわからない。
橋を渡って右に折れれば路線バスの終点「藤倉」、正面は激坂で有名な風張林道。橋のたもとには「北秋川上流端」と書かれた標柱が立っている。
神戸岩の帰り、ちょっと走り足りなくてここまで上ってきた。家に置いてきた「行きたいところリスト」に除毛橋に何かがあると書いてあったはずなのだが、それがなんだか思い出せない。来たらわかるかと思ったが、それらしきものは見あたらない。
バス停の前の塚には個人のお墓があり、そのまわりにたくさんの石碑や石仏が集められている。廿三夜塔や三界萬霊塔など多種多様だが特段珍しいものもなさそうだ。
橋を渡った正面には「仙元大神明藤開山」と書かれた石碑が馬頭観音と並んで建っていた。「仙元」は浅間、「藤」は富士。村上講社が明治三十二年に建てた富士講碑だ。もしかしたらこれかもしれないがいまいちピンと来ない。
帰ってからリストを探したが「除毛橋」の記載はどこにもなかった。あれ?