高野長英記念碑/高野長英隠れ家の碑
東京都港区北青山3-5 善光寺 / 南青山5-6-23 青山スパイラル
「高野長英」がわからない。幕末の学者で、幕府に反して弾圧された人だと思うのだが、わたしの知識レベルはそこまでだ。
わたしの頭の中には、そういう宙ぶらりんな人達の名前がぎっしり詰まっている。特に幕末から維新にかけてに多く、たとえばあの坂本龍馬でさえ、恥ずかしながらなんで有名なのかはっきりとは説明できない始末だ。
青山スパイラルホールの入口近くに、高野長英の隠れ家がここにあったことを示す記念碑が建っている。隠れ家だから柱の中に隠したのか、単なるデザイン的な処置なのか、通りかかる100人中99人が気付かないだろうと思われる形で設置されている。気付いたとしても、わたし同様、長英って誰だっけ?と思う人がほとんどではないだろうか。
表参道交差点の角にある善光寺には彼の記念碑が建っている。その碑文を読んでも「わかった!」とは言えないけれど、これを機会に少しだけ知識が増えたのは良かった。長い人生のなかで見聞きしたことの大半は忘れ、残りの大部分もほとんど認識されないまま頭の中にある深い沼の底に沈んでいるけれど、それがふとしたきっかけで呼び戻されて水面に上がってくる。MTB散歩を始めてからそういう機会が増えたのがうれしい。