2016年8月31日(水)

旧室伏学校校舎

山梨市牧丘町室伏2120番地 牧丘郷土文化館

旧室伏学校校舎

塩山から県道38号を北上し、雁坂みち(国道140号)に合流してすぐ、長いトンネルのある国道を避けて旧道(秩父往還)に入る。急坂を登って再び国道に戻る突き当たりに道の駅「花かげの郷まきおか」がある。塩山駅から30分ちょっと。ちょうどいい休憩ポイントだ。

展望

道の駅に隣接する牧丘郷土文化館は、モダンな外観の擬洋風建築で、明治8年(1975)に建てられた旧室伏学校の校舎だ。当時、山梨に数多く建てられた擬洋風建築は、それを推進した県令の名を取って「藤村式建築」と呼ばれている。

明治初期の学校建築といえば、長野県の中込学校や開智学校がよく知られている。どうして東京や京都ではなく長野や山梨なのだろう、と考えて、山国ならではの産業・林業が関係あるのかもしれないとふと思った。

目の前にいる魚を釣り上げる漁業や、短期間で収穫できる農業と違い、林業には長い年月が必要だ。祖父が植えた木を父が育て、その子が伐る。時間をかけて育てる、継承するという考え方が、教育を大切にする考えにつながっていくのではないだろうか。高い山を見て、その姿に未来の自分を重ねるということもあるかもしれない。

道の駅の公園・富士見の丘に登ると洋館の向こうに塩ノ山と富士山が並んで見えた。

山梨市教育委員会の説明板 | 道の駅に置かれた「彩甲斐の石」