2016年10月18日(火)

臨海パーク

神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1

臨港パーク

海はぼんやりと眺めたい。なにも考えずに、潮騒の音やカモメの鳴き声を聞きながら、遠い水平線の向こうにある世界に思いを馳せる。

いや、そんな思いすらも忘れて、頭を真っ白にして海が見たくなる時がある。

モニュメント

臨海パークはそんな時にピッタリの場所だ。

視界の中にはパシフィコ横浜やベイブリッジ、赤レンガ倉庫、マリンタワーに横浜三塔などなど横浜観光のオールスターたちが望めるのに、その賑わいの様子はここまで届いてこない。その世界は、まるで音を消したイメージビデオの中にあるように遠い。犬の散歩をしたり、フリスビーで遊んでいる人たちが過ごす日常と、別世界のような風景の狭間に身を置いて、ふわふわと漂うような心持ちが気持ちいい。

芝生広場の片隅、芸術的なモニュメントの集まった一画に、着物姿の女の子が小さな手を差し出して立っていた。日本人ペルー移住100周年を記念して生まれたリマちゃんだ。

ペルーってどこだっけ。あ、インカ帝国のあったところだ。ペルーの人(?)に会うのはこれが初めてかな。いや、そんなことはないと思うけど、はっきりしないなぁ。握手した手はリアルなのに、わたしの頭の中のペルーはいっこうにリアルにならない。海を見て真っ白になった頭は、まだぼんやりしたままだ。

ゴメンね、リマちゃん。出直して来るね。

歴史と未来への賛歌−虹空間 '95 | リマちゃんと握手 | Fruit Tree