コンパクトタウン
福島県双葉郡楢葉町大字北田字中満地内
楢葉町内を走っていると、住宅の新築あるいは改築現場をよく見かける。避難先から帰ってくる人たちが、不在の間に傷んだわが家を直して町での生活を再開する準備をしているのだ。
行政の側でもそういう人たちを受け入れる復興プランの一つとして、「コンパクトタウン」の整備が進んでいる。
町役場の南側、国道6号線とJR常磐線に挟まれた一画に住宅や各種商業施設を集め、徒歩圏内のコンパクトな範囲で安全で豊かな暮らしを実現しようというものだ。
楢葉町のゆるキャラ・ゆず太郎が紹介するイメージ図には明るい未来が描かれているけれど、住民の帰還は進まず、出店予定の商業施設との調整も遅れていて、まだまだ計画の実現にはひと山ふた山ありそうな感じだ。
各地で進行する震災復興計画の中には、箱物行政の悪習に倣った中身のない物もあるという批判もある。コンパクトタウン計画が成功するか否か、楢葉町のガンバリを見守っていきたい。