2016年12月8日(木)

縁むすびイチョウ

埼玉県川越市南通町19-1 川越八幡宮

縁むすびイチョウ

残念ながら黄葉の盛りには間に合わなかった。すべての葉を落として裸になったイチョウの木は、出来そこないのサボテンみたいだ。

ひな人形

イチョウのまわりには「良縁祈願」「子授け祈願」「安産祈願」と結婚・出産に関する幟がはためいている。以前来た時にもこんなに賑やかだったろうか、と記憶をたぐるが思い出せない。雛人形風の御賽銭箱や、道祖神似の石仏も祀られている。

平成天皇の生誕祝に植えた二本のイチョウが、いつしか合体して一本になってしまったことから、縁結びのイチョウとして信仰されているのだそうだ。

これまでに、古木の枝から垂れ下がる気根を乳に見立てて子育てを願う例はたくさん見てきたけど、縁結びはあったかなぁ。

あくまでもわたしの少ない経験のなかでの話だが、二本が合体した「夫婦○○」と呼ばれる木は各地にあって、夫婦和合とか子授けを祈願する神木として祀られている。昔は結婚前に合体することはなかった(?)ので、あくまでも夫婦になった後の幸せを祈る対象だったんじゃないかな。縁結びという、その前段階のものを見るのは初めてかも知れない。

平成天皇由来の新しい信仰だから、今までとは考え方が違うのかもね。

縁むすびイチョウの由来