行傳寺の松
埼玉県川越市末広町2-4-2
様々に意匠を凝らして剪定された松を見てきたが、この松には目が点になった。臥龍の松、瑞龍松、影向の松、形の良い松は特別な名前で呼ばれているけれど、これはなんと呼ばれているのだろうか。
一番下の枝が、太く、真っ直ぐに、天を突いて伸びている。心持ちその先が反り返っているようにも見える。
ということは、…アレ、なのか。
自然にこうなったモノを祀っている神社は各地にあるけれど、仏教のお寺にアレは関係ないだろう。意図を持って庭木をこの形にする意味はあるのだろうか。
ネット上の情報では、見事な本堂の建築や時の鐘に貸し出したまま200年以上経った今も戻ってこない梵鐘の話が特筆されているが、この立派な松の前には、そのすべてが霞んでしまうと思うのはわたしだけだろうか。