2017年1月7日(土)

彫刻の森美術館

神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121

樹人

美術館に展示してある作品には触ってはいけない。ものによっては息を吹きかけることさえ禁じられて、ガラスケースの中に収められている。

ところがここには、なんと、中に入って遊ぶことができるアート作品がある。

しゃぼん玉のお城

蜂の巣とジャングルジムを合体させたような「しゃぼん玉のお城」(Curved Space - Diamond Structure、Peter Jon Pearce(U.S.A.))には、いつもたくさんの子どもたちが群がっている。子どもたちに酷使された結果、1979年の制作・展示以来何回か造り直され、現在のものは三作目(2011〜)になる。

ここで捕まったら最後、先の展示に進むことは難しい。その辺の事情に配慮して、入口から死角になる円形広場の下に置かれているのでは?と勘ぐってしまうほどだ。

岡本太郎は、芸術は神棚にまつりあげて大事大事に見るモンじゃない、というようなことを言っていた。

この美術館も同じ考え方だということを示すかのように、入ってすぐの広場に彼の「樹人」(1971)が展示されている。青空に真っ白な造形が映えて美しい。今日は天気も良く、絶好のアート見学日和になった。

箱根に行くと必ず立ち寄る、わたしもわたしの家族にも、お気に入りの素敵な美術館だ。