2017年2月2日(木)

東海道松並木

神奈川県中郡大磯町東小磯261 付近

スイセン

街道を急ぐ主人公とその一行。突然松並木の陰から刺客が現れる。時代劇でよく見るシーンだが、実は今までの自転車散歩で松並木を見た憶えがない。

現代の道が桜並木やイチョウ並木なのはしかたないとしても、甲州街道などの旧街道でもスギやケヤキの並木を見ることが多かったような気がする。やっぱり松並木は海沿いの道に整備されるものなのだろう。

松並木

その松並木に大磯で出会った。東海道の大磯中学校前の歩道橋から滄浪閣前交差点までの区間、下り車線の両側に昔ながらの松並木が残っている。

松の木は不揃いでヒョロヒョロと頼りなく、お世辞にも歴史と風格を感じるとは言い難い。街道が暗くなるほどに大きく枝を伸ばした甲州街道のケヤキ並木や、抱えきれないほど太い杉の木が並ぶ箱根の旧街道などに比べると、ちょっと残念な感じだ。

国道1号に指定され日本の大動脈として日本の近代化を牽引してきた東海道の歴史には、風情とか旅情などという感情の入り込む隙は無かったのだろう。人々に余裕ができて、そういうものに気づいた時にはもう遅かったんだろうね。

ちなみに、松並木の西端に建つ滄浪閣は伊藤博文の別邸として知られ、かつてはプリンスホテル別館として結婚式場などに使用されていたが、現在は閉鎖され、その後の処遇が決まらないまま10年近く放置されている。

環境省・神奈川県の説明板