福寿草
東京都青梅市柚木町1-4-1 即清寺
福寿草に葉があることに、今さらながらに気がついた。今までにあちこちで撮った写真を見返してみると、どれにもみな一様に緑の葉が写っているのに、何を見ていたのだろう。
福寿草は寒がりの花だ。冬の日だまりで花を開き、ちょっとでも日が陰ると花を閉じてしまう。わたしの頭の中では、落ち葉の毛布に首まで潜って温々と暖まっているイメージが勝手にできあがっている。
花が一つだけ付いた茎から、あまり長く枝を伸ばさずに細かい葉をつけている様子は、毛皮のコートを着ているように見える。というか、毛むくじゃらの雪男?花の可憐さとは裏腹に、体(葉)の方はワイルドな雰囲気だ。
駐車場のまわりでは、ロウバイが最後の輝きを放っていた。境内のハクモクレンはたくさんの蕾を天に向けて開花の時を待っている。春はもうすぐそこまで来ているようだ。