三原神社
東京都大島町野増 三原山
鳥居の向こうに海に浮かぶ富士山のきれいな姿。まるで富士山を御神体としているように見えるけれど、この神社の御神体はもちろん三原山。くるっと回れ右をした背後に山頂が見える。
登山道から鳥居をくぐって下りていった先が神社の境内だ。ちょっと不思議な配置だが、参道はJの字に曲がって、その先に三原山火口から押し寄せた溶岩に囲まれるようにして社殿が鎮座していた。
境内の説明板によれば、昭和の大噴火の際に火口から流れ出た溶岩は、なぜか境内を避けるようにして進み神殿に被害はなかったという。山の神も自分を祀る神社を焼くのは気が引けたのだろう。その人間くささに親しみが持てる。
そこが、西洋の神と日本の神の違うところなのかな。