良い歯の日発祥記念碑
東京都墨田区横網1-8-1 墨田区立両国中学校前
実は、今日は歯医者に行く日だった。
例年ならソメイヨシノが一段落して、次のサトザクラやボタンまでの狭間の時期だから出かけないだろう、と思って予約をしてあったのだが、読みがはずれて花見のラストチャンスの日になってしまった。
勝手を言って申し訳ないと予約をずらしてもらったところで、なんと、こんな碑に出会うとは。神様は、サイクリングより大事なことがあるんじゃないのかい、とおっしゃっているようだ。
良い歯の日なら「よいは」で4月18日だろうと思うのだが、この碑が発祥の地を名乗る記念日は「いいは」と読んで11月8日。大正14年(1925)11月7日にこの地において日本で初めての歯科衛生イベントが開催されたのだという。1日ずれているのは、8日が日曜日だったためだろう。
その後、虫歯予防デー(6月4日、1928年制定)を経て、1993年に日本歯科医師会によって11月8日がいい歯の日と定められた。よい歯の日(4月18日)もあるらしいのだが、啓蒙活動は11月8日に集中しているようだ。
「良い」を「いい」と言うのは「よい」よりもくだけた感じだ。記念日ならかしこまった方を使うのかと思いきや、「いい」の方を採用したのは、広く人口に膾炙するために言い慣れた方を使う、ということなのだろうか。
今日は良い天気になって、青空に桜が映える良い一日だった。花吹雪の舞うなかを走るのは良い気分だ。桜ばかりか、思いがけず、良い歯の日発祥記念碑にも出会うとは、なんて良い巡り合わせだろう。さて、あなたは「良い」をなんと読みましたか。