2017年5月5日(金)

成城四丁目発明の杜市民緑地

東京都世田谷区成城4-19-10

しゃくなげ

学生時代にお中元配達のバイトをしたことがある。配達先にあった「樫尾」さんが、カシオ計算機の関係者だとわかったのはずいぶん後のことだった。"KASHIO"ならすぐにわかったかもしれないが、"CASIO"では外国語だと思ってしまう。

エントランス

そのカシオ計算機の創業者(樫尾四兄弟)の一人、樫尾俊雄の自宅跡が樫尾俊雄発明記念館として公開されている。記念館の見学は1日3回の完全予約制と敷居が高いけれど、庭園部分はフリーなのでちょっと寄ってみた。

未来の乗り物を連想させるような建物の外観が、いかにも発明家の秘密研究所っぽい。庭から見ると、天窓に鷲がデザインされたステンドグラスが嵌っているのが見える。施主の樫尾氏は建物の設計・施工について凝った注文の多い方だったらしい。

敷地は国分寺崖線の端、ハケの断崖を跨ぐように広がっている。シャクナゲやシャガの花がきれいに咲いていた。

ちなみに、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」で主人公トトを演じた子役の名はサルヴァトーレ・カシオ(Salvatore Cascio)。なるほど、カシオはイタリア人の名前なのか。