ガーデンコート成城 UNITED CUBES
東京都世田谷区成城5丁目25-19
空がきれいだったので、成城のUNITED CUBESの写真を撮ってきた。設計をした妹島和世は好きな建築家なので、自転車通勤の時にいつも横目で見ていたのだけれど、いわゆる旗竿敷地なので全体を見ることが難しい。
その名の通りシンプルな立方体(cube)の外観は、生活感が乏しく不思議な雰囲気だ。固く閉められた門扉越しに見ると、正面の建物の屋上にいつも洗濯物が干してある。そこに少し違和感を感じてしまうけれど、でもそれがここに生活があることの証しと思うとホッとする。大きく開かれた窓にはカーテンやブラインドが掛けられていて中を見ることはできないが、どんな暮らしが営まれているのだろう。
こんな天気の日にはサーモンピンクの外壁が青空に映えて美しい。南側の空き地からその先の垣根越しに見ると、暗い山の向こうに光を放つ桃源郷の蜃気楼が現れたように見えた。
平成19年(2007)築。10年前の建物とは思えない新鮮な雰囲気を今も持続している。