2017年7月25日(火)

航空自衛隊 府中基地

東京都府中市浅間町1-5-5

F-1 支援戦闘機

小学生の頃はプラモデルに夢中だった。

京王線布田駅前(北口)の日本堂はプラモ好き少年たちのメッカで、少ないこづかいを握りしめて通ったものだった。シンナー遊びなんていう悪いことはしなかったけれど、プラモデルに色を塗る時のあの臭いが懐かしい。

F-104J 要撃戦闘機

資金は少なく、親も「作るだけで遊ばないおもちゃ」を嫌っていたので、製作数は少なかったけれど、怪獣ものの特撮をまねて、天井から釣り糸で戦闘機を吊した子ども部屋の景色が今も思い出される。

別に兵器マニアだったわけではないけれど、レオパルト(戦車)、ダッソー・ミラージュIIIC(戦闘機)、ヒュイ・コブラ(ヘリコプター)などの名前が今でもすらすらと出てくる。まだ周囲には第二次世界大戦の余韻が残っていて、ベトナムや中東では依然として戦争が続いていた。映画でも怪獣と戦う自衛隊を見ていたから、プラモデルの対象は戦車や戦闘機になりがちだった。

戦争は嫌いだけど、戦車や戦闘機は(少し)好き。この捻れた感情になんとも言えず、複雑な気持ちになる。所詮われわれは「戦争を知らない子どもたち」なんだな(※)。

ガンプラもミニ四駆もなかった昔のことだ。

※ 当時、写真家ロバート・キャパの伝記を読んだ際に、彼の恋人ゲルダ・タローが戦車に轢かれて死んだという記事を読んでショックを受けたことを思い出しました。瓦礫の中を突進してくる戦車の挿絵が脳裏に甦ってきます。

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