2017年8月22日(火)

シーパルピア女川

宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原1-4

海方面

何も知らなければ、おしゃれな観光地のアウトレットモールか、テーマパークの一角かと思ってしまう。女川駅前商店街「シーパルピア女川」は、新生女川のショーケースとして、復興を遂げつつある町をアピールしている。

山方面

海に向かって中央の煉瓦道を歩いていくと、駅側の入口付近では道のすぐ脇にあった商店の入口が、海側では何段か階段を上がった上にあることに気づく。商店街の先の海がよく見えるのは、道が緩やかに傾斜しているためだ。津波対策のために嵩上げされた土地を、それと気付かせないようにうまく処理したなと思う。

「女川駅前にぎわい拠点」と名づけられた駅周辺の再開発の一部は、国が支援する「まちなか再生計画」の第1号に認定されていて、今日も視察団らしいグループを見かけた。まだ「にぎわい」と言うには程遠い感じだが、一歩一歩復興は進んでいる印象だ。

翌日、石巻で出会った人に何気なくその感想を話しかけてみた。

「昨日女川へ行ってきたんですけど、駅前がすごくきれいになっていましたね。」

「えぇ、あそこ(女川)には原発がありますから。」…その言葉が、今もわたしの胸に重く残っている。