これもアート?
宮城県石巻市鮎川浜
のり浜周辺の森の中で、気味の悪い斑模様の紫の袋に赤い実のようなものをつけた怪しい植物を見つけた。別のところでは、この赤い実に緑や黄色のものも加わって全体がカラフルでポップなトウモロコシのようになっているのもあった。
詳しくは判らないが、テンナンショウ(天南星)の仲間らしい。この種では、マムシグサやウラシマソウの不思議な形をした花(仏炎苞)が印象にあるけれど、実のなった姿を見たのは初めてだ。あまりに色がどぎついので、最初は草間彌生風のアート作品の一部かと思ってしまった。
別のところでは、漁網に付ける浮き球が木の枝に吊してあるのも見かけた。
野外に展示してある作品を見て回る里山型のアートイベントでは、作品ではない普通の風景をアートだと勘違いしてしまうような経験をすることがある。悪のりをした一般人が「のようなもの」を紛れ込ませてゲリラ参加していることもあるかもしれない。
巷には、作品名がついていなければ誰も芸術だとは思わないような作品も多々あるけれど、このテンナンショウはなかなかイイ。天南星という名前もアートっぽい。やはり神様には敵わないな。