2017年10月10日(火)

弥 山

広島県廿日市市宮島町

くぐり岩

ロープウェーの駅を出たところで、外国人のカップルに声を掛けられた。彼女がヘビが怖いと言うので、一緒に歩いてくれないかという。

確かに、山歩きの注意を記した看板に絵入りでヘビやスズメバチに気をつけようと書いてある。クマやマムシに注意を促す立て札は多摩川にもあるけれど出会ったことは未だ無い。ここでも、そんなに怯えることもなかろうにと思うのだが、彼らの目に日本の山はとてもワイルドな場所に映ったようだ。

山頂付近

それなりに上り甲斐のある山道を、同行者に気を使いながら霊火堂まで歩いて休憩にした。「ここは休憩ポイントで、ゴールはまだ上だよ」と言ったのだが、二人は結構消耗した様子で、私たちが休憩を終えて歩き出す時にはついてこなかった。

霊火堂には弘法大師が点火して以来1000年を越えて消えずに燃え続ける灯火が護られている。それを永遠に消えない愛の火にたとえて、ここは恋人の聖地とされているというから、もしかしたら、最初からここが目的地だったのかもしれない。

霊火堂から頂上までの道には角の丸い巨岩がゴロゴロと露見していて、私にはこちらの方がよっぽで霊的で神秘的な景色に見える。これまでにたくさんの山に登り、ロッククライミングの経験もあるけれど、尖っていない(峻厳ではない)岩山はあまり記憶にない。ドカンドカンとそこら中に散らばっている巨岩は、神様が運んだとしか思えない不思議な風景だ。

海外の方にはどのように見えるのか聞いてみたかったのだが、チャンスがなかったのは残念だ。

不消霊火堂