八瀬比叡山口駅
京都市左京区八瀬野瀬町113
一瞬わが目を疑った。ここはグランド・セントラル駅か?
実際に目にしたことはないけれど、海外のターミナル駅で見かける天井の高いドーム構造が目を惹く。一両編成のかわいい電車が、スイスの登山鉄道のように見えてくる。
叡山電鉄八瀬駅として大正14年(1925)に開業。京福電気鉄道を経て叡山電鉄となり、平成14年(2002)から八瀬比叡山口駅となった。改称前は八瀬遊園駅だったが、駅舎正面の看板は開業当初の「八瀬駅」となっている。2015年に開業90周年を記念して開業当初の駅名表示を復活させたのだそうだ。
現行ホームの外側に古いホーム跡のような遺構があり、そちらの駅名表示板も「やせ」だ。
そこまでするならいっそ昔の名前に戻したらよかろうにと思うのだが難しいのだろうか。本当は昔の「八瀬」駅に戻したいのに何らかの理由で現駅名になった、それが嫌でささやかな抵抗をしている勢力があるのでは?と勘ぐってしまう。
化粧直しはされているが、駅舎の構造は開業当時のままだそうだ。外観のみならず内部も素敵な記憶に残る名駅舎だ。