2017年11月10日(金)

瑠璃光院

京都府京都市左京区上高野東山55番地

紅葉

今年の流行語大賞は「インスタ映え」が取るような気がする。

厳密に言えば流行「語」ではなく「流行」そのものなのかもしれないが、とにかくどこへ行ってもスマホを掲げて写真を撮る人ばかりに出会う。以前から、ブログ(Blog)やフェイスブック(Facebook)に写真を載せる人はたくさんいたけれど、インスタ(Instagram)が流行りだしてから、文章の補足ではない写真そのものに凝る人が増えたように思う。

インスタ映え?

瑠璃光院書院の二階に上がると、説明員が「写経机の上にカメラを置くと、きれいな紅葉を撮ることが出来ます」と案内していた。確かに、ピカピカに磨き上げられた机に紅葉が映って素敵な絵が撮れる。こういうのがインスタ映えするのだろう。

最近は、どこへ行ってもインスタ映えを狙ってポーズを変えながら長々と自撮りをする人たちがいて、風景中心の写真を撮りたい私は苦労させられることが多い。ここでは、みんなが机のこちら側に集まったおかげで余計な人影の入らないきれいな写真を撮ることが出来た。

指図されてお決まりの写真を撮るのはおもしろくないとも思ったが、なるほど、混乱を避けるいい手を考えたものだと感心する。

紅葉はまだまだ始まったばかりだったけれど、それでも十分に美しい。庭中が真っ赤に染まるようになったらどんなに素晴らしいことだろうと思ったが、その時には観光客がどっと押し寄せて、ゆっくり見られないんだろうな。

まぁ、このくらいでいいことにしておこう。

※ 12月1日に発表された2017年新語・流行語大賞(自由国民社)は「インスタ映え」と「忖度(そんたく)」が受賞しました。また、11月30日発表の「2017年ヒット商品番付(SMBCコンサルティング)」では、東の横綱が「インスタ映え」、西の横綱は「ツイッター政治」でした。

京都市の説明板 | 八瀬のかま風呂