無 鄰 菴
京都府京都市左京区南禅寺草川町31番地
いつ頃からか、浅草や川越など和風な観光地に着物姿の若者が増えてきた。花火大会の浴衣姿と同様、本格的な着物ではなく簡易な着物風。それを着て観光気分を盛り上げる演出だ。レンタルサービスも人気で、海外の方の着物姿も珍しくない。
テーマパークでキャラクターの耳を付けたり、お姫様のドレスを着たりする遊び方に慣れた人たちが、パークの外にも広めた恰好だろうか。コスプレ文化が市民権を得た結果でもあるだろう。
京都にも着物の人があふれている。以前から西陣での着物体験や舞妓さん体験などを行っていた、ある意味、着物コスプレ観光の老舗だから、着物の質も周りとの馴染み方もほかより少し良いように思うのは気のせいかな。もちろんコスプレではない本物もたくさんいる。
無鄰菴は明治の元老山県有朋の別荘跡だ。特に信仰に篤いわけでもなく、仏像の芸術性にも興味はないので神社仏閣巡りはしんどいけれど、せっかく京都に来たんだから静かなお庭で紅葉を愛でたいなという向きにはちょうどイイ。
人も少ないし入場料も手頃なので、着物姿での記念写真にもオススメですぞ。