絵手紙発祥の地
東京都狛江市元和泉1-3
狛江市は絵手紙発祥の地を名乗っている。
絵手紙とは文字通り絵が添えられた手紙のことだが、なかでも、武者小路實篤のかぼちゃのような味のある絵に手紙文が添えられた手書きのものに特定してこの言葉が使われている。封書ではなく、ハガキに描くのがきまりらしい。
狛江市在住の小池邦夫氏が創始者とされ、その縁で昭和56年(1981)7月にふみの日記念イベントとして、狛江郵便局で日本初の絵手紙教室が開かれた。これが絵手紙発祥の地の由来だ。
狛江駅北口ロータリーに建つ地下駐車場の排気塔には、発祥の地をアピールする巨大な絵手紙(の壁画)が描かれている。2010年に完成したということだが、不覚にも今の今まで気がつかなかった。こんな大きなものが目にはいらなかったとは…。
あいとぴあセンター前のポストにも富士山の絵手紙が描かれていた。
そういえばもうすぐ年賀状の受け付けが開始される。絵手紙とは違うけれど、日本中の人が絵や写真を工夫して思い思いの年賀状作品を創る季節だ。海外にもクリスマスカードの習慣はあるけれど、日本のように自作のカードにこだわるということはないんじゃないかな。パソコンが普及する前に一世を風靡した、「プリントゴッコ」という簡易印刷機でつくる年賀状が懐かしい。
広い意味での絵手紙は、日本の伝統的な文化ってことだね。
※ あいとぴあセンター前のポストの絵は一時的なものでした 和泉本町の狛江郵便局前に「絵手紙メモリアルポスト」があります。
※ 2020/9/18 駅前の絵手紙が更新されたので、写真を貼り替えました