2018年1月13日(土)

どんど焼き

東京都町田市小山ヶ丘4-4 小山内裏公園

どんど焼き

小山内裏公園のどんど焼きは今年が第16回。21世紀になってから始まった新しいお祭りだ。多摩ニュータウンの開発前に地元で行われていた古くからの風習を、新しい住民たちの絆づくりのために形を変えてイベント化したものなのだろうか。

繭玉団子

雑木林に囲まれた山の公園だから、焚火の少し大きくなったようなイメージでこじんまりとやるのかと思いきや、会場の里山広場には10m近い大やぐらが組まれ、燃え上がった炎は天をも焦がす勢いでその倍ぐらいの高さになった。

どんど焼きで書初めを燃やし、高く舞い上がったら字がきれいになると聞いたことがあるけれど、遠くに飛んで行ったら山火事になるのでは、とハラハラする。

火のまわりで見守る消防団の方は、風向きに応じて立つ位置を変え、風下の雑木林にも目を配って余念がない。おかげ様で遠くから見ていても熱くなるほどの火を浴びることができて、今年一年健康に過ごせそうだ。

残り火で焼く繭玉団子は早いもの順で、残念ながら手に入れることができなかった。みんな早くから並んだのだろう。なかには自家製のマイ団子を持参している人もいて、みんな楽しそうだ。

地元の方と思われるボランティアの男性が火の見回りをしながら、「お団子はそんなに焼かないであぶるだけでいいんだよ。黒くなっちゃうからね。そもそも飾るもので、食べるもんじゃないんだから(食べてもいいけど)。」と言っているのを耳にした。私も含め、たぶん99%の人があぶったお団子を食べると良いことがあると思っている。へぇ、そうなんだ。知らなかったぁ。

時間を越えて継承されていくことと、時代とともに変わっていくこと。そういうものを感じた新年だった。