2018年2月4日(日)

神 隠

神奈川県横浜市港北区新吉田町6039付近

待合室

子どもの頃は、親からよく「人さらいに気をつける」ように言われた。誘拐犯に連れて行かれた場合には身代金を払って返してもらえるかもしれないが、サーカスに売られたりしたら二度と帰ってこられない。それよりも、どこにどう消えてしまうかわからない神隠しはもっと怖い。

バス停

その頃読んだ本に神隠しを科学的(?)に解説したものがあった。曰く、「人間の足は左右で微妙に長さが違うので、真っ直ぐには進めないのを無意識に補正しながら歩いている。ところが、ぼんやりしていると曲がっていることに気づかず、気がついた時には元の場所に帰れなくなっている。」(※)

そんなバカなとは思ったが、今でも憶えているぐらいだから、当時は考え事などをしないようにと気を張って歩いたものだった。

横浜から帰ってくる途中に見つけたバス停は、その名も「神隠」。しかもバス停の後の山の上には「神隠公園」という児童公園まである。こんなところでは安心して子どもを遊ばせられないぞ。

一説には、島原の乱の後にこの地へ逃れてきた武士が人目を避けて暮らしたことから、そういう訳ありの人を「神様が隠してくれている」という意味でこういう地名になったという。

今は新しい地名に変わっているけれど、周辺には老人介護施設が集まっていて、その意味は今も受け継がれているように思えた。

※ 類似の状況を指して、「リングワンダリング(環状彷徨)」ということがあるそうです

参考HP「はまれぽ.com」