2018年2月24日(土)

寺尾城址

神奈川県横浜市鶴見区馬場3-15-1

碑

寺尾城址の碑は、住宅地の一角にひっそりと建っていた。城址公園も何もなく、城跡の記憶をとどめるのは「殿山」という地域の通称のみ。それも住所表記からは消えてしまい、バス停やアパートなどの名前に僅かに残るだけだ。

殿山

水道道から分かれて城跡方面に入る道の傍らに立っていた説明板によれば、土塁や空堀跡などの遺構も残っているらしいが、今回は見つけられなかった。

殿山の名の通り周囲からポコンと飛び出た山の上にあって、アプローチは急坂ばかりだ。坂の上から振り返ってみると、下々の暮らす小さな家が眼下に見えて、ちょっと殿様になった気分が味わえる。

「寺尾」と聞くと、わたしは歌手・俳優の寺尾聰や相撲の寺尾関(現錣山親方)を思い出す。だからこの城も寺尾氏という豪族の居城かと思ったのだが、実際は小田原北条氏配下の諏訪氏が五代にわたって治めていたそうだ。

鶴見区役所の説明板 | 寺尾城址の碑の説明板