立根の仮橋
東京都三宅村坪田 立根橋公園
阿古地区から坪田地区に入ってすぐのところで、周回道路（都道）の外側（海側）に2000年の噴火災害時に架けられた仮橋が残されている。両側の公園を結ぶように架かっているが渡ることはできない。
公園からは広々と広がる海の眺めが素晴らしい。沖には御蔵島の島影。来た道を振り返ると新鼻新山の姿も見える。
添えられた説明板によれば、山裾を走っていた都道が泥流によって壊滅したため、その外側にこの橋が架けられたという。災害で地形が変わってしまったため、仮橋の内側に復旧された都道も橋（立根橋）の形でここを通過する。
海側の絶景に気をとられてよく見てこなかったが、今改めて山側の景色をGoogle Street Viewで見直してみると、災害時に泥流が流れ下ってきたという沢の跡を頑丈なコンクリートの壁が塞いでいる。航空写真で見ると、その沢の跡が、龍が這った跡のようにはっきりと見えて恐ろしい。
現地では深く考えもせずに写真だけパパッと撮ってきたが、こうしてみるともっとよく見ておくべきだったな。