2018年3月17日(土)

サタドー岬灯台

北緯 34°06' 34", 東経 139°29' 35"

サタドー岬

「サタドー」とはヒンディー語で「地獄」を意味する言葉らしい。一説にはそれが地名の由来になっているというが、なぜヒンディー語なのかはわからない。アイヌ語由来と言われる地名は各地にあって、北海道から遠く離れていても、それはそれで可能性がゼロではないかなとは思うが、ヒンディー語はどうだろう。

サタドー岬灯台

わたしにはキリストの墓があるという青森の戸来(へらい)村が「ヘブライ」に由来するという説と同じレベルに思えてしまう。

それはさておき、サタドー岬灯台にはまだ管理者がいた頃の宿舎の跡が廃墟となって残っていた。

昔の灯台にはその維持管理をするために駐在する灯台守がいた。その暮らしを描いた映画「喜びも悲しみも幾歳月」(木下惠介監督、1957)が有名だが、昨今は自動制御の技術が進み、2006年に長崎県五島列島の女島灯台が無人化されたのを最後に有人灯台は無くなってしまった。

2000年の噴火の際に周辺は火山ガスの高濃度地区に指定され、10年以上立入及び居住が禁止されていた。そのために、一帯には今も無人の施設が散在している。わたしのほかには観光客もいない無人島のような景色の中で、じっと海を見守る灯台の孤高の姿が映画の一場面のように目に焼き付いた。

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