2018年3月18日(日)

物見処遺跡

東京都三宅村伊豆

石積遺跡

離島に行くといつも思うのは、この島にはいつから人が住んでいるのだろう?ということ。そしてその人はどこから来たのだろうということが気になる。

森

三宅島郷土資料館には、縄文時代の遺跡から発掘された資料が展示されていた。つまり遺物によって遡れる歴史のもっとも古い段階には、すでに島で生活する人がいたということだ。

伊豆半島から海を眺めると、沖合いに大島がよく見える。ある時、船を出してその島に渡った勇気ある人がいたのだろう。あるいは、漁をしていた船が遭難して流れ着いたということもあったかもしれない。大島からは利島や新島が見え、新島からは三宅島というように次の島を見ることができる。そうして人々は、次々に移り住んでいったのだろうと思われる。

とは言え、地図もなく、船も粗末だった時代に海を渡った人々の勇気というか、蛮勇にはただただ感心するというか、あきれるというか、わたしにはその気持ちを簡単に想像することができない。

伊豆から伊ヶ谷へ向かう途中、一周道路のすぐ脇で見つけた物見処(もれんど)遺跡は、中世から近世にかけてのものでそれほど古いものではないけれど、いろいろなことに思いが至る風景だった。

三宅村教育委員会の説明板