二木巡査顕彰碑
東京都三宅村伊豆284 善陽寺
三宅島から東京に帰る船は13時過ぎに、島に3つある港のどこかから出る。どこから出るか、何時何分に出るかは天候次第。午前11時に決定して発表される。
大島に行った時には島内放送のアナウンスで知ったのだが、三宅島では時間になってもなにも聞こえてこない。わたしはスマホを持たないので、交番(駐在所)で訊くことにした。
立ち寄った伊ヶ谷駐在所の巡査は、日曜日で非番だったのか、インターホンを押すと私服で裏の家から出てきた。「まだ赴任したばかりなんでよくわからないんです」と言いながらも親切に対応していただき、助かった。
漠然と、島で働いている人は島の出身者だと思い込んでいたが、島外から赴任してくる人も多いようだ。帰りの船では、島の勤務を終えて東京へ帰る人の見送り風景に出会った。
三宅島に初めて警察官が赴任したのは明治26年(1893)のことだそうだ。この巡査は島民に慕われる働きをしたものの、志半ばにして病に倒れてしまった。小金井小次郎の井戸の近くにある善陽寺にその墓と顕彰碑が建っている。
伊ヶ谷の巡査も、どうか身体に気をつけて、無事にお勤めを全うされますように。