疫病除けの塔
東京都三宅村坪田3001付近
散歩をしていて必ず出会うのが、路傍のお地蔵さんや庚申塔。それが三宅島ではいっこうに見かけない。
本当に無いのか、たまたま走っている道では見かけなかっただけなのか、そう思っていた矢先に見つけたのがこの石塔。花が生けられた流人の墓のように見えるが、傍らの説明板によれば疫病を防ぐために塞の神を祀ったものであるようだ。
説明板には犬将軍・徳川綱吉に諫言したことから1800年に流罪になった大機和尚が建てたと記されているが、綱吉は1709年に没しているので年代が合わない。通り過ぎてきてしまった海蔵寺には彼の来歴を記した供養塔があったようなのだが見逃した。
この写真を撮ったときにはなんの考えもなかったのだが、振り返ってみると、この供養塔と対になる西側の塔はどこにあったのだろうとか、大機和尚とはどんな人だったのか、ほかにも塞の神信仰の跡はどこかにあったのかなど、いろいろなことが気になってきた。
研究者ではないので、そのためにわざわざ再訪するということはないけれど、気になり出すと止まらないんだよなぁ。