2018年5月14日(月)

戦艦大和

広島県呉市幸町4 美術館通り

マンホール1

「呉」は難読地名であるらしい。

言われてみれば確かに、一般的には「呉服」「呉越同舟」など「ご」と読む例が知られている。誤解の「誤」の字から読みを連想する人もいるだろう。

マンホール2

地名以外で「くれ」と読む例は、書き初めでお世話になる墨汁メーカーの「呉竹」やクレラップで知られる「呉羽化学工業(現クレハ)」など固有名詞ばかりだ。

わたしの子供時代はまだ戦争が終わって間もない頃で、戦争映画などの舞台として海軍にゆかりの呉や江田島の名前をよく聞いていたから、なんの疑いもなく「呉」を「くれ」と読んでいた。呉が難読になったということは、人々の中に戦争の記憶が薄れてきたということなのか。

呉は今も海軍の街だ。観光のメインは戦艦「大和」の10分の1模型を展示する大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)と潜水艦「あきしお」の実物を見ることができるてつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)。戦争の歴史を学ぶと言うよりは、カッコイイ軍艦を見に行くというノリで訪れる人が多いように見受けられるのが気になるところではあるが…。

カラーマンホールにも戦艦大和がデザインされていた。