石幢六角地蔵尊(所沢街道)
東京都西東京市西原町2-5(石幢六角地蔵尊)
東京都東村山市秋津町3-16(馬頭観音ほか)
どこかで中央線の北は私にとって異境だと書いたことがある。今日はさらにその異境の奥深く、所沢街道を走ってきた。
残念ながら歩道のない割に交通量の多い道は走りにくかったが、沿道には古い石碑や祠などが散在していて、散歩の気分はいくぶんか満たされたようだ。
左の写真は東大農場付近にある六角地蔵。安永八年(1779)建立という古いもので、六角柱のそれぞれの面に、ここで交差する所沢街道など6本の道の名が刻まれている。傍らの説明板に「移転したとき、正面の向きを百八十度変えたため、…(中略)…迷子になるおそれがあります。」とあったが、今時、この石塔の道案内を頼る人もいないだろう。いずれにしても、ここは昔から交通の要所であったらしいことがわかる。
右の写真は所沢市との境に近い柳瀬川に架かる柳瀬橋の袂の小祠だ。真ん中の馬頭観世音には安永十年(1781)と彫られていた。庚申塔の左の、垣根の外で後ろを向いている石柱には「石橋二世安楽也」とあり、寛保三年(1743)に建てられた石橋供養塔のようだ。