2006年1月28日(土)

玉川上水水番所跡

東京都新宿区内藤町87

水道碑記

新宿駅を越えた甲州街道は新宿御苑の下をトンネルでくぐって、東側の四谷四丁目交差点にひょっこりと顔を出す。ここは江戸時代に甲州街道の検問所である四谷大木戸があったところだ。

四谷四丁目交差点

今や当時の面影はなく、わずかに交差点脇のポケットパークに建つ小さな「四谷大木戸跡碑」が当時の記憶をとどめている。一方、隣の四谷区民センター前には、通りに面して立派な水道碑記(すいどうひのいしぶみ)が建っている。

羽村から武蔵野の台地を潤して流れてきた玉川上水は、ここから地下に入って江戸市中に流れ込んだ。その水量や水質の管理をしていた水番所がここにあったことを記念し、上水の由来などが記されている。

現在の玉川上水は上流の高井戸あたりからすでに暗渠となって緑道化されているが、新宿駅の手前でそれも途切れてしまう。碑が面している新宿御苑北側の道路が、元の上水跡であるらしい。

新宿区教育委員会の説明板