2006年3月11日(土)

箱根山

東京都新宿区戸山2-2(戸山公園)

箱根山

山手線内で一番標高が高いという箱根山(標高44.6m)に登った。“23区内で一番高い”とした資料も見かけるが、国土地理院の2万5千分1地形図を見ると、練馬区と西東京市の境にある富士街道高塚交差点に54mという数字が打たれているので、最高地点ではなさそうだ。「山としては一番高い」のかもしれないが、現時点では確認できていない。

梅林

箱根山は自然の山ではなく、よくある古墳のあとでもない。江戸時代に尾州徳川家の下屋敷「戸山荘」に作られた築山(玉円峰)の名残なのだ。第十一代将軍家斉の折り紙付きの名園だったというが、現在の戸山公園ではその面影を見ることができないのが残念だ。

公園入り口からの標高差が20m以上あり登り甲斐がある。熊本の水前寺公園(水前寺成趣園)にある小綺麗な富士山形の築山とは趣が異なって、こちらは荒々しく堂々としたリアルさを求めたようだ。

期待して山頂に立つと、園内を埋める桜の木に隠れて眺望はいまいちだった。残念。

※ その後の調べで、高塚交差点の南、青梅街道の北裏交差点付近の58m地点が都区内最高点らしいです

箱根山地区の歴史