2006年3月11日(土)

神田川

東京都杉並区和田1-3付近

柳橋

神田川は悲しい。南こうせつとかぐや姫のヒット曲「神田川」(喜多条忠作詞・南こうせつ作曲、1973)の世界もやるせないけれど、実際の神田川のコンクリートに固められた無惨な姿はもはや川とは言えない悲しさに満ちている。

鯉

川らしい姿が見られるのは源流の井の頭公園周辺だけだ。水辺の憩いも失われて川の際までビルが迫っている箇所も何ヶ所かある。

善福寺川が合流する和田広橋のわきにタガメやゲンゴロウを象ったオブジェを見つけた。そこから下流に向かって水鳥や魚たちがずらりと並んでいる。神田川ではもちろん、都内の川でもこれらの生き物を見られるところは少ないだろう。

こうして川沿いをオブジェで飾ったり、遊歩道を整備したりという活動も必要だが、原点に返って川そのものを生き返らせる手だては打てないものだろうか。