深大寺周辺の植木畑
東京都調布市深大寺南町4-2(池ノ上神社)
つば広帽をかぶった初老の男性が住宅地を歩いている。通りかかった家の庭先から香りの良い花をぽつぽつとつけた枝振りの良い梅の木が見えて、ふと立ち止まった彼は、「もう春だなぁ」とひとりごちてまた歩き出す。
私が「散歩」という言葉から連想するのはそんなイメージだ。
最近は、近所づきあいが薄くなったので、よそのお宅の庭を覗くのもはばかられる。だから私は時々植木畑へ遊びに行く。深大寺の東側、野草園北側の高台では一面の庭木が季節ごとにとりどりの花を咲かせていて、歩いても自転車でも楽しい散歩ができる。
売り物だからどの木もよく丹精されていて飽きることがない。車も通らず、住宅地でもないので静かなのがうれしい。