狐塚古墳跡
東京都調布市布田6-38
品川道を走っていたら、椿地蔵の近くで畑が紫色に染まっているのに出会った。別のところでは、白と紫の段だら模様になって小さな花がいっぱいに咲いている。
紫の花はホトケノザだった。レンゲやスミレの紫はよく見ていたが、ホトケノザがこんな風に咲いているのは初めて見た。白いのはナズナの花。葉を少しずつ茎から剥がして、耳元で揺らして遊んだ子供の頃を思い出す。その頃は、ペンペン草と呼んでいた。
少し前までは広々とした畑が広がっていたけれど、周囲は急速に宅地化が進んでいる。その一画に殺風景な広場を見つけた。平成13年(2001)に発掘された狐塚古墳の跡を保存しているものだ。
墳丘はかなり昔に平らにされてしまったので、あっけらかんとした空き地があるだけなのだが、もう少し何とかならなかったのかと、少し思った。