2006年4月2日(日)

陣馬街道

東京都八王子市下恩方町1619

庚申塔

八王子市内の賑わいを離れて陣馬街道を上っていく。上壱分方、弐分方という変わった名前の町を過ぎると、「切通し」と言うバス停の先で、迫ってきた山の端の先を回り込むようにして道が直角に折れ曲がる。

二十三夜塔

がらりと景色が変わって見えた。

それまでは少し残っていた町の空気が、里のそれに移っていく。少し離れて流れている北浅川の方からウグイスの声が聞こえて、ペダルを踏む足が少しゆっくりになる。

やがて桜の木に守られた二十三夜塔と二基の庚申塔が現れて浅川の流れが寄り添って来たら、自転車を降りて深呼吸をしよう。たまにはこういう所で凝り固まった心を解きほぐしたい。いつ来ても恩方の里はやさしく迎えてくれる。

また、ウグイスの声が聞こえた。