六郷用水物語
東京都大田区田園調布本町35
桜坂を下りて東光院の角を曲がったところで、菊桃が満開になっている。桜が終わりかけて彩りが寂しくなった景色の中で、ひとり気を吐くかのように鮮やかな濃いピンク色が目を引いた。
花の下を流れる水路は、狛江の水神前から次太夫堀、丸子川、と名前を変えて続いてきた用水路の跡で、遊歩道には「六郷用水物語」と名前が付いている。木の下に置かれた水車はジャバラというそうだ。傍らには休憩所があって、花を観賞するのにちょうど良い。
水路に沿って行くとすぐに水が涸れて石畳になった?と思ったら水面が桜の花びらで埋まっているのだった。流れに沿って見ていくと、ぽつんぽつんと開いた穴から大きな鯉が顔を覗かせていた。
(参考)2006年の東京の桜開花宣言は、3月21日でした。