2006年5月3日(水) | 2007年5月20日(日)

音羽富士

東京都文京区大塚5-40-1 (護国寺)

富士塚

護国寺の参道石段のわきに鳥居が立っている。お寺に鳥居とは面妖なと思いつつも、何か惹かれるものがあって覗いてみると、鳥居の手前の石橋の傍らに「富士道」と彫られた石碑が建っていた。

富士塚

奥へ進んでいくと、石柱に「一合目」と彫られている。これは富士山信仰によって造られた富士塚だ。文化14年(1817) に築かれたもので、音羽富士と呼ばれている。文京区に三つある富士山のうちの一つだそうだ。

徳川将軍家の祈願寺として栄え、堂々とした本殿や著名人の墓所がある名所の傍らに、こんな庶民的なものがあるとは微笑ましい。ちょっと違うかもしれないが、“草の根の力”みたいなものを感じる。

講中が寄進した登山記念碑が林立する山の中腹には、きれいなシャクナゲが咲いていた。