2006年7月1日(土)

千駄ヶ谷富士

東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-24(鳩森八幡神社 富士塚)

参道

初めて富士山に登った中学生の時、父に「富士山に登らない馬鹿、二度登る馬鹿」と教えられた。特にそれを意識したわけではないけれど、その後何度も機会がありながら、山頂に立ったのはその時一回限りになってしまった。地図で見たそのままの姿で海に浮かぶ伊豆半島を望む絶景は、今も鮮やかに思い浮かべることができる。

図解

確かに木陰の憩いも清流の安らぎもない登り一辺倒の瓦礫の道は何度も登るようなものではないかもしれないが、遮るもののない日本最高峰の頂から見る絶景は何物にも代え難い感動を呼ぶ。個人で登ったり、講を組んで仲間と訪れたり、形は様々なれど、繰り返し富士山に登る人が多いのもうなずける。

今日は富士山の山開きの日なので、東京最古といわれている富士塚に登ってきた。実際の富士登山は一回キリだが、その後日本アルプスなど各地の山に登り、今もこうして高い所を見つけると登ってみなくては気がすまない。「バカと煙は高い所が好き」というが、まさにそれを地でいっている。

父は、私の知る限り3回以上は富士山に登っている。結局、父も私もバカであることにかわりなかったということだ。

(説明板) 富士塚 | 将棋堂