2006年7月1日(土)

静岡新聞・静岡放送東京ビル

東京都中央区銀座8-3-7

全景

NHKの名作人形劇「ひょっこりひょうたん島」の次の人形劇は「空中都市008」。アポロ11号が月着陸を果たした昭和44年度(1969-70)、一年だけの放送だった。

裏側

そこに描かれた、エアーカーが自由に空を飛びまわる未来の世界では、空中に浮いた家がキノコのように見えたように記憶している。

丹下健三が木の幹に居住空間を貼り付けたようなこのビルを設計したのは、その2年前の昭和42年(1967)だった。まさに空中都市に林立していそうな姿は、あの時代の考える先進的な形、未来の夢が結実していると言ったら考えすぎだろうか。

このビルを見ると、まだ未来におおらかな夢を持てた時代を懐かしく思い出す。