2006年7月22日(土)

四谷寺町

東京都新宿区須加町周辺

東福院坂

文化放送の写真を撮り終えて建物の先を見ると、深い谷が口を開けているのが見えた。坂の下り口には「東福院坂(天王坂)」の標識が立っている。この坂の向こうでは、ビルと車で埋めつくされているかのように見えた新宿の、全く違う顔が見られそうだ。

古い家

谷の対岸の高台には、四谷の総鎮守・須賀神社が鎮座していた。神社前にあった案内に寄れば、周囲は江戸時代から続く寺町であるらしい。有名人の墓として地図上に記されている名前は、浅学の私には初めて聞くものが多い。わずかにわかったのは、塙保己一とか服部半蔵ぐらい。

でたらめに周囲を走ってみる。昔ながらの細くてうねうねとした道はすぐに坂道に行き当たって上ったり下ったり、ぐるっと回ったつもりが元に戻らなかったり、ちょっと楽しい迷子気分だ。リヤカーの置かれた右の写真の家に出会った時には、思わず振り返って、今来た道が時空の隙間に消えていないか確認してしまった。

(説明) 東福院坂 | 須賀神社三十六歌仙絵 | 服部半蔵の墓 | 服部半蔵の槍 | 岡崎三郎信康供養塔