2006年9月10日(日)

日の丸自動車学校

東京都目黒区三田1-6-27

表通り側

退屈な山手線に揺られ、ダルな気分で車窓を流れる景色を眺めていると、恵比須と目黒の間に突然でっかい赤玉が現れて思わず目を見張る。芦原太郎設計(1996)の日の丸自動車学校だ。

山手線側

フィリップ・スタルクの手になる浅草橋のアサヒビール・スーパードライホール(1989)やお台場のフジテレビ本社ビル(丹下健三、1996)も変わっているが、視界へ闖入してくる衝撃度ではこの赤玉にかなうものはないのではないだろうか。日の丸だから赤丸というわかりやすさも潔い。

意に反して表通りから見る姿はスタイリッシュで、一方から見るとその薄さに驚く。街の側からはほとんど赤玉が見えないようになっていて、一過性の旅人に対する劇場空間とおとなしい日常世界の切替えがおもしろい。

ちなみに、赤玉の中はただの空洞だそうだ。