2006年9月10日(日)

国立科学博物館附属自然教育園

東京都港区白金台5-21-5

水性植物園

庭園美術館に隣接する自然教育園は、「ただの森」。いえ、けしてつまらないという意味ではなく、都会には貴重な飾りのないピュアな森が大事に保存されているのだ。

お出迎えのアーチ

その大きさは広域の衛星写真で見ても、皇居、代々木公園、赤坂御用地、新宿御苑などに次いで、はっきりとその姿を確認することができるほどだ。もとは白金御料地と呼ばれていた所で、こうしてみると東京で広い緑が残っている所はみな皇室関係ということに驚く。

中世には、白金台の地名にもなった白金長者と呼ばれる豪族の館があったらしい。その頃の土塁の跡が木々に埋もれて残っている。

園内は蝉時雨がものすごい。夏の間に実らせられなかった恋を求めて必死なセミたちとは反対に、人間は命をはぐくむ森のオーラを浴びてまったりとリラックスする。森の中をただ歩くだけで、何もすることはないけれど幸せ。