2006年9月17日(日)

東京国際フォーラム

東京都千代田区丸の内3-5-1

ガラス棟

入口からはいってその巨大なアトリウムにため息をつく。普通なら空を仰ぐように上を見るところだが、このアトリウムは基底が地下1階なので、谷を隔てて巨大な山を仰ぎ見る時の谷も含めたスケール感のような、足下からどかんと来る空間の広がりが圧倒的だ。

東京府廳庁舎

光の差し込むガラス天井を仰ぎ見ていたら、ふと、西洋の大建築にはこうしてつい上を見てしまう造りのものが多いような気がしてきた。無意識に天上の神の存在を意識に刷り込むキリスト教的な手法なのだろうか、とぼんやりと思った。

設計はラファエル・ヴィニオリ(Rafael Vinoly)。東京都庁が丹下健三設計の新宿新庁舎に移った跡に、平成8年(1996)に竣工した。

中庭には「東京府廳舎」と彫られた古い標石が今も残されている。